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お墓の基礎知識Elementary Knowledge

お墓や法要等についての説明・解説と、霊園や寺院墓地・墓石についての知識、また一般常識や法要のマナーなど知っておきたい情報を掲載しておりますので、是非ご活用ください。

7.石の種類

お墓に使う石材は御影石と呼ばれる花崗岩が代表的で、他に安山岩や凝灰岩が使われています。元来地方特産の石材を使用してお墓は造られてきましたが、現在では外国産石材の輸入が容易になり国産の石材をはるかに上回る量が消費されています。一般的に耐久性の高さでは花崗岩>安山岩>凝灰岩とされています。関西地方では今でも花崗岩である庵治石や大島石が墓石材として最高級とされていることは硬さや耐久性の面だけでなく、その美しさにあると言えるでしょう。墓石には様々な種類があり色や模様に特徴があります。

国産の石材

山地と島部で構成されている日本列島は、石材が産出されない地域はほとんど無く、北海道から沖縄まで様々な石材が産出されます。国産の岩石は十数種、200種類以上の銘柄がありますが、近年では価格の安い中国産などの外国産石材に市場を奪われ、100銘柄以下になり、ほとんどの銘柄の採石量が減少しています。一方国産の銘柄でもブランドイメージの確立している石材は、高級墓石材として安定した需要を誇っているものもあります。
また、石材を選ぶ際、一番無難となってくるのは昔から使われてきた石材で、長い時間を経ても風化し難く耐久性が立証された国産の石材を用いると失敗が少ないでしょう。

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中国産の石材

中国産の石材が本格的に輸入され始めたのは約40年前。約20年前には中国・福建省で初めて日本の業者との合弁工場が設立し、墓石の加工が始められました。その後、現在に至るまで、中国産墓石は原石においても製品においても、国内産とは大きな価格差を有し、品質面でも急速に改善されつつあるため、現在では墓石や外柵などの製品は圧倒的に中国産が多くなっています。中国の石材の産地は福建省が中心。その他、黒龍江省、山東省、山西省などの産地があり、省ごとに数字によって表示されるのが一般的です。

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インド産の石材

インドの石材は硬く色艶がよいのが特徴ですが、安定性に欠けるため、量的にはインドからの輸入は減少傾向にあります。インド産石材は中国産石材と異なり、使用される石種がある程度限定されているのが特徴です。

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南アフリカ産の石材

南アフリカ共和国はアフリカ最大の鉄鉱石生産国。墓石に人気の色つき石材が豊富に有り、硬質の石材も揃う南アフリカ産の石材は日本でも長年使用されている墓石が多くございます。

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その他の石材

墓石用石材は中国やインドだけでなく、ヨーロッパやアメリカ、韓国など世界中から輸入されています。しかし、近年は世界各国の原石が中国に輸出され、中国で製品化されてから日本に輸入される傾向が強くなってきました。

 

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■石のランク付けについて
同じ石材であれば、粒が細かくその大きさが均等なものほどいい石とされます。石目が細かいということは、粒子が高い密度で詰まっているということになり、風化にも強いということになります。また、粒の大きさが揃っていると、見た目が美しくなります。
なお、国内産石種の場合、何段階かの等級付けがある石も多く、等級によって大きく価格が違ってきます。(外国産の石種の場合、等級表示までしている石はあまりありません)

■等級表示について
等級表示はたいてい採石業者もしくは産地組合が、石の目の細かさをもとにランク付けしています。一般的に石材店では、「特級」「特上」「一等」「二等」といった、産地での等級を使用していが、この産地の等級は石種によって「極上」や「1級」「2級」といった違った等級名を使ったりと、統一性はないので注意が必要です。
また、自然の産物ですので、同じ石種で同じ等級の石でも、産出している層が違うと、石目や色合いに違いが出てきます。このことから「今の特級」と「昔の特級」とでは、石目や色合いが若干違っているといったことがよくあります。

ちなみに、採掘時期が同じで同じ等級であっても、採石業者が違うと掘っている層が違っているので、石目や色合いは若干違ってきたりもします。

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